【前回までのあらすじ】
アリスをゲストに迎えて開催したコンサートは堺市民会館に2,000人の観客を集め、ひとまず打ち上げることができた。しかし、「純粋な意味でのアマチュアコンサートとは言えない」と感じていた私は改めて「第1回コンサート」を開催しようと画策する。
演出と言えばそうではあるのですが、部員達には練習している構図を作ってもらいT記者にその風景を撮影してもらいました。
撮影後、T記者にも参加してもらって、改めて今度のコンサートの企画主旨を後輩達に説明しました。
ところがです・・・。
どこからどう情報を聞きつけていたのか、いつぞや私が堺ヤマハからもらった「経費の5万円」が後輩達から「後輩やクラブを利用して金儲けをした」と糾弾されることになってしまったのです。
もちろん私はそれについて「私が個人で使った様々な経費を一部負担してもらったのだ」と釈明しましたが、後輩たちは納得しません。
「すった」と言えば「もんだ」と返答するし、
「なんの」と返すと「かんの」という意見もあり、
「どうたら」と説明したら「こうたら」と反論が出、
「ああ」言えば「こう」言うというような状態です。
簡単に言うと平行線ですね(笑)
それに「多勢に無勢」・・・あはは。
そして何より…「感情の前では論理は無力」です(^_^;)
後輩たちの急先鋒グループは「出演しない」とまで言いました。
後輩たちは、私が1年前に心斎橋ヤマハで出会ったあの「G」という人物を知りません。
しかし、おそらく後輩たちは、あのとき私がGに感じたのと同じ不信を私に対して持ったのでしょう。
今から思えば堺ヤマハからお金を受け取らなければ良かったのですが、私も親に無心を言って家のお金を使っていた後ろめたさがありました。
後輩たちの非難は、果てはT記者にもその矛先が向かってしまいました。
「高校生の純粋な活動をメシのタネにしようとするマスコミの手先」と言って非難し始めたのです。
これはいけません。いずれにしてもT記者はお客様です。
しかし、幸いなことにT記者は当然「大人」でした。
後輩達にもわかるように「社会というものは・・・」と説いてくれ、果ては私の弁護もしてくださいましたが、後輩たちは納得しませんでした。
後輩たちにもさまざまな思いがあったのでしょう。私への不満も鬱積していたのかも知れません。
と言うのは、私はほとんど一人で後輩達と接しなければならなかったので、時には後輩をきつく叱責もしていました。事を運ぶにも独断専行的な部分も多くあったあろうと思います。
しかし、「自分のためだけに」何かをしたというのは、あの1年時の「解散」以来、していないつもりでしたし、あの事は自分の反省材料にしていたつもりだったのですが反省が足りなかったようです。
それにしても、人間というものは「悪い話」や「悪い想像」は信じるものです。
私は後輩たちの間ではずいぶん「悪玉」になっていたのでしょうネ(笑)
気の短い私にしては相当に粘り強く説明したつもりですが、とうとう私は「それほど言うならもう出なくていい。今回は私一人が勝山の部員として出演する」と言いました。
ところが、その後、私を糾弾せず黙していた何人かの部員が「出演したい」と言ってきたので、私はそれを承諾しました。
ただ、心配だったのは、いわゆる「出演拒否のタカ派の部員」と、これら出演する部員との間に溝ができないかということです。この心配が、その後どうなったかは今は知る由もありません。
ともかく、出演者の数はその後も増え、結局、出演する後輩たちで勝山の持ち時間がいっぱいになり、私は今回も制作側スタッフとして動くことに専念することにしました。(今回は出るつもりやってんけどなぁ・・・)
本番は6月10日(土)11時から「天王寺野外音楽堂」で開催です。
当日は晴れますように・・・・・・・それだけがシンパイ・・・。
(つづく)
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その時の新聞記事です。
各校の加盟の順番が少し違いますが、まあ文脈上の都合でしょう。
真っ赤なウソは書いてありません。
でも、いささか私のコメントが「しっかり」「カッコよく」書かれすぎ(笑)
え? 私の姿? 写っているはずないでしょう!
これもねぇ~「売名行為」と言われましたなぁ(笑)
あ・・・・他校からも・・・・(T_T)