アリスをゲストに迎えた私たちの「合同コンサート」には、2,000人の観客が集まりました。
明らかに消防法違反の動員です(笑)
何しろ入場料が150円だったのです。
調べましたらビール1本140円、かけそば120円の時代ですから、今で言えば500円ワンコインのコンサートに今をときめく人気プロバンドがゲストという感じでしょうか。そりゃお客さんも来ますわね・・・・(笑)
余談ですが、私はこのコンサートに出演していません。
できるだけ後輩を出演させようと思っていたのと、おそらく当日は今で言うAD的な動きをしないといけないだろうと思っていたからです。
果たしてコンサートの出演者たちは喜んでくれていたのでしょうか?
今は何も思い出せません。
高校生のこととて「打ち上げ」もやっていませんのでほとんど何の記憶もないのです。
堺ヤマハのほうは、実働してくれた大学生スタッフはもとより、会社の人たちも喜んでくれていたように思います。
しかし、やはり「企業の営業活動の一部」ではあったでしょう。まあ、これは仕方がないことですね。
このことは「純粋な意味でのアマチュアコンサート」とは言えない部分ではあったと思います。
後日、ヤマハのスタッフはこのコンサートの企画の進行上、いままで各校に連絡を取り、頻繁に堺東まで出向いた私の個人経費を考慮してくれ、予算の中から5万円だけ負担してくれることになりました。これは当時の大卒初任給並みです(笑)
逆に言うと・・・いまの物価で言えば、このコンサートの準備に高校生の私は20万以上使っていたと言えるでしょうね?!
ありがたいことではあったのですが、このことが後日、禍の種になってしまいます。
さて、合同コンサート(チケットには「関西L.M.連合フォークコンサート」と表記されていますが、これは堺ヤマハの大学生スタッフが名付けた)は終了しましたが、今後のことを考えないといけません。
参加校の代表が堺ヤマハの会議室に集まりました。
●今後、このイベントを定期的に開催するかどうか。
●ネーミングはこのままでいいのかどうか。
●やはり堺ヤマハに継続的にスポンサーになってもらうかどうか。
●団体の代表は誰にするのか・・・・など。
結果的に今回は私が団体の「代表」となっていましたが、この企画は後輩に託すつもりのものでしたから、私に「代表」を続ける意志は毛頭なく、この会議での決定も、後輩達が動きやすい指針にならないといけません。
そう考えると、今回と同じ規模で開催するにはどうしてもヤマハのような大きな法人がバックにつかないと実現は困難でしょうし、それと交渉して行くにはやはりある程度のマネジメント力が代表者(リーダー)には必要です。
同時にもっと純粋に「アマチュア」のイベントにしたかった部分もあります。
これはこの活動がそれぞれの学校の「認知」の下に展開されてほしかったからです。
そのような様々な事情を検討して、
①団体は活動を継続、発展(参加校を増やす)させること
②スポンサーを求めず、入場無料で開催すること
③団体代表は参加校の各代表者の協議で決めること
以上を合議決定したように思います。
今回「ヤマハ」がスポンサーになって開催したことには各校から相当に強い非難が私に向けられました。
「商業主義」「フォークの精神を汚した」「主体性がない」とかのさまざまな批判です。
これには申し開きのしようもないし・・・・何をどうやっても「批判」や「非難」はつきものですからね。
ヤマハのスタッフは引き続きこのコンサートを開催したいようでしたが、我々の「アマチュアイズム」を尊重してくれたのでしょう、継続協賛を断念してくださいました。
私個人は継続開催するならやはり経費のことも考えて、当分はヤマハとの協力体制は維持したほうが良かったのではないかと思いましたが、これはしょうがないことですね・・・・。
おっと、団体の名前をつけるのを忘れていました。
もう私には「名前」はどうでも良かったのですが、生野工業の連中がいつもの悪ノリで・・・・
(つづく)